以前、初めて定職に就いた約20年前の家計簿について書きました。
今回は、中国に駐在する直前の約10年前に付けていた家計簿について書きます。
両者を比較しながら、リタイア後の経費予算をあれこれ考えます。
以下、約20年前を「2000年」、約10年前を「2010年」と表記します。
支出の全体像
2010年の支出記録は27か月分あり、その月平均支出は289,287円でした。
2000年の194,891円と比較すると、94,396円増加しています。
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
家賃 | ¥35,800 | ¥70,735 | ¥34,935 |
水道光熱費 | ¥5,228 | ¥14,714 | ¥9,486 |
通信費 | ¥11,717 | ¥12,792 | ¥1,075 |
食費 | ¥39,634 | ¥56,233 | ¥16,599 |
趣味娯楽費 | ¥20,945 | ¥46,029 | ¥25,084 |
衣料費 | ¥15,611 | ¥11,961 | -¥3,650 |
仕送り | ¥20,000 | ¥40,358 | ¥20,358 |
雑費その他 | ¥45,956 | ¥36,465 | -¥9,491 |
合計 | ¥194,891 | ¥289,287 | ¥94,396 |
支出の詳細
家賃
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
家賃 | ¥35,800 | ¥70,735 | ¥34,935 |
家賃はおよそ2倍となりました。
転職に伴い、物価が高い遠隔地に転居したためです。
家賃倍増に関わらず、スペック的には最初のおんぼろマンションに毛の生えたような物件でした。
リタイア後は実家が近く家賃相場が低い地域に移住するつもりです。
水道光熱費
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
水道料金 | ¥0 | ¥3,439 | ¥3,439 |
電気料金 | ¥2,158 | ¥4,764 | ¥2,606 |
ガス料金 | ¥3,070 | ¥6,511 | ¥3,441 |
合計 | ¥5,228 | ¥14,714 | ¥9,486 |
水道光熱費は3倍に激増しました。
水道料金の増加は、2000年では家賃に含まれていたため納得です。
電気料金も倍増していますが、ひとり暮らしの平均が4,000円というデータを見たことがあるのでまあ理解はできます。記憶があやふやですが、2000年の物件にはエアコンが付いていなかった可能性もあります。
問題はガス料金です。2000年は都市ガスで2010年はプロパンガスだったのかな?寒い季節はシャワー流しっ放しの悪習もあるので、これは今後改めたいところです。
通信費
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
固定電話 | ¥4,733 | ¥0 | -¥4,733 |
携帯電話 | ¥4,412 | ¥6,642 | ¥2,230 |
インターネット | ¥2,572 | ¥6,150 | ¥3,578 |
合計 | ¥11,717 | ¥12,792 | ¥1,075 |
通信費は微増です。
昨今の通信費の値下げ競争で、帰国後は2010年から半減できそうです。
食費
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
外食以外 | ¥14,850 | ¥33,658 | ¥18,808 |
外食費 | ¥24,784 | ¥22,575 | -¥2,209 |
合計 | ¥39,634 | ¥56,233 | ¥16,599 |
食費は全体で40%ほど増加しており、その要因は外食以外にあります
給与収入の増加で単純に贅沢になったこともあるでしょうが、注目すべきは飲料費で2010年の月支出はなんと9,533円です。
自宅で飲料水としてミネラルウォーターを、会社でほぼ毎日缶コーヒーを、栄養不足を補うためか野菜ジュースや健康ドリンクなども頻繁に購入しています。
幸いにして、長い中国生活で「常温の水」を飲むことが習慣付けられました。
帰国後も市販の飲料を飲むのではなく、浄水器を購入して水道水を飲むことにします。
外食費が減少した原因は、お昼は比較的安価な社員食堂を利用できるようになったためと思われます。
リタイア後は自炊生活にシフトしますが、健康維持のためにも炭水化物で腹を膨らませるような食事は避けたいところです。食材費は極度に削らず、また食う楽しみのためにも外食費も極度に削らないつもりです。
趣味娯楽費
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
新聞 | ¥3,360 | ¥0 | -¥3,360 |
書籍 | ¥4,901 | ¥7,938 | ¥3,037 |
CD・DVD | ¥9,009 | ¥4,731 | -¥4,278 |
ケーブルテレビ | ¥3,675 | ¥0 | -¥3,675 |
ゲーム | ¥0 | ¥15,069 | ¥15,069 |
旅行 | ¥0 | ¥5,034 | ¥5,034 |
その他 | ¥0 | ¥13,257 | ¥13,257 |
合計 | ¥20,945 | ¥46,029 | ¥25,084 |
趣味娯楽費は倍増しています。
複数のハードを購入したゲームと、その他に分類している自転車関連の影響が大きいです。
書籍、音楽、動画そしてゲームと、デジタルコンテンツは今ではサブスクリプションの時代になっていますので、全体的に減らせると思います。
いずれにせよ、リタイア後も心身の健康のために趣味娯楽は重要です。
時間はいくらでもあるので、お得なプランを活用して賢く楽しみたいと思います。
衣料費
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
衣料費 | ¥15,611 | ¥11,961 | -¥3,650 |
衣料費は若干減少していますが、それにしても1万円超。やはり大きいです。
スーツや革靴の購入、クリーニング代に消えています。
リタイア後は、こういった費用は基本的に発生しないはずなので、1万円減くらいにはできるんじゃないでしょうか。
仕送り
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
仕送り | ¥20,000 | ¥40,358 | ¥20,358 |
実家への仕送りは倍増しています。
毎月の定期仕送り3万円に加えて、不定期の小遣いも発生しています。
リタイア後は減額するでしょうが継続するつもりです。
雑費その他
2000年 | 2010年 | 増減 | |
---|---|---|---|
医療費 | - | ¥1,859 | |
交通費 | - | ¥1,689 | |
交際費 | - | ¥6,456 | |
日用品費 | - | ¥4,069 | |
タバコ | ¥1,642 | ¥60 | |
不明 | ¥44,314 | ¥22,332 | |
合計 | ¥45,956 | ¥36,465 | -¥9,491 |
2000年は明細不明な支出はすべて雑費に分類していたので単純な比較はできません。
リタイア後に大幅に減らせるのは交通費や交際費でしょう。
ただ、税金・保険料の給与天引きがなくなるので、トータルではあまり減らせないかもしれません。
感想
2010年当時は家計簿をまめに付けていたようですが、記録するだけで満足して、節約や資産形成に全く役立てていなかったことがよくわかりました。
反省です。