五五雑記

五十代無職の日常です

後任の招聘状が発行されました

後任人事の内定からおよそ半年、ようやく地元政府からの招聘状が発行されました。

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不測の事態が起こらない限り、今年中には本帰国できる見込みです。

自分で望んで帰国するわけですが、やはり嬉しいような嬉しくないような。

この復雑な気持ちを整理しておきます。

閉塞した中国の田舎生活から解放される喜び

いつどこに行っても代わり映えのしない退屈な田舎町。

しかも住民はガラが悪い。

「住めば都」と言いますが、5年以上住んでも、この町のことを好きになれません。

一時帰国や海外旅行でたまのストレス発散ができなくなったのは本当に痛いです。

上海のような大都市であれば、このストレスはなかったかもしれません。

10年近く住んだ中国から離れる惜別感

いま住んでいる町には全く未練がありませんが、中国そのものには未練はあります。

帰国後計画通り会社を離れることになれば、このコロナ下、再び中国に来る機会もないでしょう。

約30年前に留学で初訪中して以来ですから、やはり少し寂しさはあります。

駐在員のメリットを捨て去る未練

とにかくお金が貯まります。

給与が増えて、可処分所得が増えて、支出は減るんだから当たり前です。

リタイア後の生活を考えると、もう二三年駐在したいという気持ちはあります。

ただ、お金よりも大切なものがありますからね。

駐在前では考えられないほどの資産を築くことができました。

欲はかきすぎないようにします。

日本の病院で持病を診てもらえる安心感

実のところ、本帰国を決意した一番の決め手はこれです。

健康に勝るもの無し。

中国語は出来る方だと自負していますが、それでも中国で良い病院を探して診てもらうのは非常にハードルが高いです。

検査入院などはやはり日本の病院でやりたいですね。

ゼロコロナの国からウィズコロナの国に移る不安感

ことコロナに限れば、中国以上に安心感を持って日常生活を送れる国はないでしょう。

日本の状況は、中国であれば完全都市封鎖されて行政の長のクビが飛ぶレベルです。

そんなところで生活するのは今は恐怖でしかありません。

まあ、そのうちに慣れるとは思いますが。

飽き飽きした今の仕事から解放される清々しさ

5年以上、同じ職場で同じ業務に従事するというのは今までにない経験です。

元々飽きっぽい性格なので、うんざりしています。

しかも、元々が非専門分野の業務なので、やはり好きにはなれません。

着任した頃は多少なりともあった情熱も、 マンネリ化で燃えカスのようになっています。

浦島太郎状態で日本の本社に帰任する不安感

10年離れていたので、会社の様子が一変しています。

経費精算や動怠管理のシステムも更新されています。

駐在前に在籍していた部署ももう存在していません。

窮屈な日本の労働環境に馴染めるのか、本当に不安です。

早期退職へ一歩進むことができるというワクワク感

これまでリタイアに向けて調べて来ましたが、全ては机上の空論です。

リタイア後に必要な生活費はどれくらいか?

銀行預金のみで構成されている資産をどう運用して行くか?

帰国することで、ようやく実の伴った検討が可能になります。

 

色々な感情が錯綜していますが、今はやはり帰りたい気持ちが強いです。

まずは早く業務引き継ぎを完了して、肩の荷を下ろしたい。