五五雑記

五十代無職の日常です

John Grisham『The Firm: A Novel』

洋書初心者向けとして推薦されることも多いグリシャムの代表作を購入したのは2015年1月のことでした。

当時途中で放り出した本書を、最近再挑戦して何とか読み切りました。

「長かったなあ」というのが一番の印象です。

新卒で入所した法律事務所が実は悪の組織だと知った主人公とその妻。最後は追い込まれてある行動を起こすことになります。その過程にスリリングさやテンポの良さを感じた評者が多いようなんですが、わたしは逆にだらだらと感じて楽しめませんでした。

回収されない伏線というかネタもちょっと消化不良です。

特に、慎重なはずの主人公が欲望に負けてしでかしてしまった事件。弱みを組織に握られます。これはどこかで一波乱あるだろうと期待したんですが、最後まで何事もなく完結。口止めや夫婦の仲違いに有効なネタなのに勿体ないなあ。なぜか悪党目線で駄目出ししてしまいました。

Reading Length によると語数は149,350語。今後新たに洋書を購入する時は、英語の難易度だけではなく語数も考慮したいと思います。

The Firm: A Novel (English Edition)

The Firm: A Novel (English Edition)