ブラック企業の過酷さに追い詰められていた主人公が、偶然出逢った幼なじみと一緒の時間を過ごすうちに気持ちに変化が生じ、仕事も順調に進むようになります。
ところが、その幼なじみは実は…。
福士蒼汰さん演じる幼なじみの突然の登場シーンから、このわざとらしい関西弁の男の正体について、あれこれ想像しました。
正解した?と一瞬思った場面もありましたが、それは単なる引っかけ。
残念ながらわたしの予測は外れてしまいました。
ブラック企業経験がある友人によると迫真の演技だという吉田鋼太郎の上司役はもちろん良かったんですが、それ以上に素晴らしかったのは主人公の先輩役・黒木華さん。
素朴な風貌がOLとしてのリアリティを与えているのに加え、後輩思いの優しさの中にある種の不穏な空気が感じられて、このままでは終わらないだろうと不安にさせられました。
タイトル通り、最終的には主人公は仕事を辞めることになります。
解放感を体いっぱいで表現するシーンは、早期退職を目指すわたし自身も感情移入できた瞬間です。
わたしも早く味わいたい。
ただ、この後、ある意味答え合わせの場面が続くんですが、個人的にはちょっとダレたような感じになりました。
辞めるところをクライマックスに持って来た方が良かったと思うんですが、そうすると幼なじみの存在意義も変化して全く違う作品になってしまうので、まあ仕方ないですね。