玉置浩二の熊本ライブに行って来ました。
ライブツアーの名前は
玉置浩二 Concert Tour 2023 故郷BAND~田園~
玉置浩二との出会いはもちろん安全地帯。
小学校高学年から中学生にかけて歌番組で「ワインレッドの心」や「悲しみにさよなら」を、アニメ『めぞん一刻』で「好きさ」を知りました。
ただ印象としては、派手な肩パット衣装と濃い化粧を纏って大人の歌を歌うお兄さんといったもの。
好きではありましたがハマりはしませんでした。
この人すごいんじゃないか?
初めてそう思ったのは大学生の頃に見たドラマ『キツイ奴ら』の再放送でした。
小林薫扮する「吾郎ちゃん」の弟分「完次」を演じたのが玉置浩二。
作中、借金返済のために2人で夜の街で「流し」をやるんですが、この玉置浩二がすごく良かった。
何しろどんな歌を歌っても上手いし、誰とデュエットしても相手を引き立てることができる。
そしてドラマ設定を超えて、歌を歌う姿が楽しさで溢れているのが実に印象的でした。
これをきっかけに安全地帯はわたしのカラオケの十八番になってしまいました。
そんな歌手のライブに50歳を超えて初めて行って来ました。
会場の熊本城ホールは満員御礼で立見席も出る盛況。
実は今年5月の公演は抽選に外れてしまったため、今回はそのリベンジとなります。
公演は間に途中休憩を20分ほど挟んだ2部構成でした。
第1部の感想を正直に言ってしまうと、演者は全く悪くないにも関わらず、ちょっと失敗してしまったか、というものでした。
- ライブツアーの主役はあくまでも「玉置浩二と故郷BAND」であって「玉置浩二」ではないこと。ここで、玉置浩二の歌声だけを目当てにやって来たわたしとのギャップが生じました。
- 知っている曲がひとつもなかったこと。これは当然で、わたしは安全地帯や玉置浩二の古いCDは持っているものの、最近のソロアルバムは1枚も持っていません。
- 同様のライトなファンが多かったのか、2階席のわたしの周辺もいまいちノリきれていないように感じたこと。1階の前方でスタンディングのノリに巻き込まれていたら違った時間を過ごせたかもしれません。
最近の曲を予習して来ればよかったな。
もっと分かりやすいツアーに応募すればよかったな。
そんなもやもやを抱えながら第2部に向かいます。
第1部とは打って変わって、休憩明けの第2部はほとんどわたしが知っている曲でした。
もちろんツアー名の「田園」もありましたし、わたしが一番好きなあの曲もしっとりと歌い上げてくれました。
やっぱり誰でも知っている曲というのは強くって、2階席もスタンディングで手拍子です。
そして、バンドメンバーがステージを去ってからのソロでのアンコールでは、名曲の数々をソロで弾き語り。
マイクスタンドから遠く離れて生の歌声を2階席まで響かせるという玉置浩二ならではのパフォーマンスも圧巻。
これこれ、こういうのでいいんだよ。
演者は別に思うところがあるでしょうが、ライトファンは率直にそう思ったのでした。