五五雑記

五十代アルバイトの日常です

石黒成治『医師がすすめる 少食ライフ』

帰国後の食生活を考える

現在、朝食は自分で用意していますが、平日の昼食と夕食は会社の食堂で摂っています。

時間も手間もかからないメリットは大きいですが、やはり自分の理想とする食事とはギャップがあります。

帰国後できるだけ手間とお金をかけずに健康的な食事が摂ることを目的に、Kindle unlimited でこの本を読んでみました。

健康法については異論が多いのは承知していますが、ここに書かれている主張は癖があまり強くなく、全般的に納得感があるため、 読了後はまんまと Youtube に誘導されて動画も見る羽目になっています。

考えたこと

以下、本書を読んで考えたことをだらだらと書き綴ります。

分解・吸収されて初めて栄養になる

私たちの体には何を食べたかよりも、何をどれだけ分解して、どれだけ吸収できたかの方が重要です。

例えば体に良いとされているタンパク質は年齢を重ねると分解することが難しくなるらしいです。

沖縄の高齢者の食生活の中心は野菜やサツマイモ等で、タンパク質や脂質は少なめという例が挙げられています。

特に動物性タンパク質である肉を食べ過ぎると便や体臭がきつくなるというのはよく聞く話で、歳をとって肉断ちした芸能人の記事を以前見たことがあります。

もちろん肉は肉で栄養はあるんでしょうから、何にせよバランスが大事ですね。

脳レベルのデトックス

ここでは 2つのデトックスを考える必要があります。ひとつは細胞レべルでのデトックス、もうひとつは臓器レベルでのデトックスです。…さらにもうひとつは脳です。

「心が不安でたまりません。安心させて下さい」から始まる有名な禅の講話があります。

形のない心の悩みからの解脱は、理届は分かっていても凡人には難しい境地ですね。

ただ、仕事を辞めてリタイアすると「嫌なことをやらなきゃならない」「嫌な人に会わないといけない」、四苦八苦のひとつ「怨憎会苦」はずいぶん軽減されるような気はします。

胃結腸反射

食事を食べるとすぐに排便したくなるのは腸の動きがとてもいいサインです。

わたしは胃結腸反射がとても良く、朝食後と昼食後の一日 2 回排便することがよくあります。

トイレ環境が良くない中国の田舎町では外出先での大便は死活問題になる場合もあって、嬉しいことだけではないですが。

ただ、毎日排便していても、それが1日前食べたものではなく1週間以上前に食べたものである場合は要注意。

今もやってますが、便の状態は毎日観察して行きます。

水分摂取

腎臓に最もダメージを与えるのは脱水です。脱水で血液量が減少しないように水分摂取を怠らないことは重要です。

日本では会社でミネラルウォーターやお茶や缶コーヒーを買う毎日でした。

中国に来てからは、緑茶・烏龍茶・ジャスミン茶等の茶葉や枸杞子・紅棗・菊花等の養生茶を試して来ましたが、現在は普通の水やレモン水をたくさん飲むという形に落ち着いています。

冷たい水ではなく常温の水に慣れたのは大きな収穫で、無料のウォーターサーバーが設置されているらしい本社では節約できそうです。

深呼吸

しっかり深い深呼吸を行っておくと、体を常にアルカリ性の方向に導くことができます。

体が酸性に傾くことが多くの慢性疾患の原因で、深呼吸にはその予防効果があるらしいです。

仕事に集中していると、つい1時間、2時間とパソコンに向かったままということがあります。

意識して席を立つ、ちょっとだけでも歩く、深呼吸をする、 ストレッチをする、マスクの下で表情筋トレーニングをする等、とにかくただ座りっぱなしを避けるよう習慣付けます。

ただ、日本のオフィス内で活動的過ぎると、コロナウイルス感染リスクが増えるんじゃないかとちょっと心配しています。

少食のすすめ

体を損なうものは己の欲が原因であり、とくに飲食の欲を我慢することが最も大事。 食事を適量にして、飲みすぎず食べすぎず、食後には必ず数百歩歩くこと。

貝原益軒の『養生訓』の考えを引いて、ようやく本題の「少食」について語り始めるのが「第3章」です。

アラフィフにもなると、やはり食べられる量が減っていることは自覚しているんですが、食欲自体は全く衰えていないので、特に外食では必要以上に注文して食べ過ぎて後悔するということがよくあります。

それから、タバコや市販の飲料水は比較的容易に断つことができましたが、ポテチやチョコ等のスナック菓子がなかなかやめられません。

「マイルドドラッグ」 というやつです。

ちょっと立ち止まって「注文しない」「買わない」を心掛けます。

筋トレの注意点

30代以降で最も大事なことは筋力を維持しながら、決して関節を傷めないことです。

2年ほど前、大胸筋のトレーニングで負荷をかけ過ぎて肋軟骨を痛めてしまったことがあります。

その一瞬、 胸にキーーーンという鋭い痛みが走り、やってしまった!という不安に襲われました。

幸い損傷の程度は軽度のようでしたが、今でも時折軽い痛みがあるため、今ではプッシュアップしかやっていません。

この教訓から筋トレは自重トレ中心にシフトしました。

以上