五五雑記

五十代無職の日常です

山崎元『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』

資産運用を勉強するに当たって、わたしが最初に手に取った本です。

超初心者向けで、なおかつ無料 (Amazon Prime Reading) で読めるものを探しました。

去年の6月なので、1年ほど前になります。

本書のポイント

独身のアラフォー男性へのレクチャーという形で、難しい用語を使わずに資産運用の基本を解説した本です。

当時印象に残ったのは次の7点。

  1. 安全第一なら、変動金利型10年満期個人向け国債が無難。
  2. リスクを取ってもいいなら投資信託。ただし、インデックスファンドを選ぶこと。
  3. インデックスファンドは手数料が高い毎月分配型は選ばないこと。
  4. 当面の生活費を抜いた後、安全資産とリスク運用資産に分けること。
  5. リスク運用資産は、損をしても良い金額の3倍が上限。
  6. まとまった資金があるなら、分割ではなく一気に買うのが合理的。
  7. 目標を設定して、リバランスしながら複利で運用して行く。

書かれていることは恐らく資産運用におけるひとつのスタンダードなんでしょうが、さすがに現在の相場で6番の実行は躊躇します。

50代早期退職計画中という立場で、数千万円を一気にぶっこむのは相当な胆力が要求されます。

やらないですね。

Amazonのレビュー

いつもそうしているように、 Amazonのレビューを参考に見てみます。

トップレビュー

トップレビューは「思考停止している人には受けるであろう紙の束」という辛辣な内容です。

この著者のこの本だけ読んで、それに100%従う人はそうそういないでしょう。

また、初心者向けの入門書に精緻な理論は必要ないと思います。

嫌いなんでしょうね、著者のことを。

トップ2 は「昔は手数料稼ぎ、今は古巣を批判して印税稼ぎか?」で、負の感情をさらに剥き出しにします。

山崎元さんは、私ですらテレビで見たことがあると思ったくらいです。

この道では有名な人なんでしょから、アンチも相当いるんでしょう。

と言うことで、トップの2件は感情論を書き殴っているだけで全く参考になりませんでした。

参考になったレビュー

ただ、総合評価4.2で1,000件を超えるレビューの中には、本書を補完する参考になる意見もありました。

  1. 一括購入は非常にリスクがある。投資は何を買うかよりも、いつ、どれだけ買うかの方がはるかに大事。
  2. ネット銀行には利率が良いものがあるので、個人向け国債は必ずしも正解ではない。

資産運用の勉強の取っ掛かりとしては、わたし自身は満足しました。

無料ということも含めて、わたしの評価は★5です。