五五雑記

五十代無職の日常です

理想の親孝行と達成状況

骨折の不自由な生活に耐えかねて20日間ばかり実家に戻っていました。

確実に治すために無理はせず、ほとんどの時間を布団に寝っ転がって本を読む生活。

時間がたっぷりあるので、つい物思いにふけってしまいます。

すっかり年老いてしまった両親の姿。

あと何日、いっしょに過ごせるだろうか。

自分は親孝行だったろうか。

これから親孝行できるだろうか。

田舎からほとんど出たことがない頑迷固陋で湿っぽい母親が理想とするであろう親孝行とその達成度を評価してみます。

なお、楽観的性格の父親のことは、あまり気にしていません。

4年で大学を卒業する:✕

現役で入った大学は4年で卒業したので形の上では◯です。

しかし、その後、修士課程ばかりか、つぶしのきかない文系博士課程まで進んでしまいました。

卒業即定職に就く:✕

新卒就活を一切せずに大学院に進んだ理由はネクタイを締めたくないからでした。

ぬるま湯のような学生生活を続けたかったのです。

進学後も半分くらいは休学状態で、長いモラトリアムを終えて定職に就いたのは30歳一歩手前のことでした。

九州から出ない:✕

初めての就職先の所在地は地元九州でした。

そこは2年弱で辞めて、エージェントに紹介された関西の会社に転職。

転職先が決まったと喜んで電話すると、母親がえらく怒っていました。

なんでそんなに怒るのか全く理解できなかったことを覚えています。

海外生活しない:✕

九州から出るのを反対するくらいですから海外なんてとんでもありません。

学生の頃、中国に留学した時なんか空港で泣いていました。

就職後は10年ばかり中国にいたので、それは気が気じゃなかったでしょう。

転職しない:✕

上記の通り、転職経験ありです。

やっと働きだしたと思ったらすぐに辞めて九州を出るですからね、ものすごく心配され反対されました。

できるだけ頻繁に電話する:✕

電話しても特に話すこともないし色々うるさいんだから、電話なんかほとんどしないですよね。

できるだけ頻繁に帰省する:✕→◯

年に1回、正月の時だけは帰省することにしていました。

お金も時間もかかるし、本当は自宅でひとりでゆっくり過ごしたかったんですけど。

退職&転居後は親孝行のために2ヶ月に一回ペースで帰るつもりです。

少額でも良いので仕送りする:◯

ものすごい貧乏なのにパートで頑張って大学院まで行かせてくれた恩にちょっとでも報いるために仕送りは続けています。

早期退職して無収入となりますが、これは継続するつもりで予算計上しています。

結婚する:✕

「家に帰って誰もいなかったら寂しくないの?」

そんなことをよく聞かれていましたが、

「家に帰ったら誰かがいるって嫌じゃないですか?」

そう答えるくらい一人が好きですし、濃い関係性が苦手です。

孫の顔を見せる:✕

やっぱりこれが実現できていないのが一番の親不孝だと思っています。

仮に今結婚できて子供が出来たとしたら、また一所懸命働かないといけなくなります。

それが生き甲斐なんだよと言われたりもしますが、わたしは勘弁ですね。

定年まで勤め上げる:✕

サラリーマン生活はおよそ20年で終了しました。

もちろん母親は大反対。

ちょくちょく帰省できる環境になったことは嬉しいようですが、無職がいつまで続くのか心配しています。

退職後は田舎に戻る:✕

人口が減るばかりで交通の便が悪い田舎に帰るつもりは今のところありません。

が、介護が必要になったら検討しないといけないですね。

親より長生きする:ー

これは絶対に実現したいです。

 

というわけで、結果は13戦2勝1分となりました。

振り返ると、マイルドヤンキーになるのが親孝行だったかのな。

あの時ああしていればこうしておけばと思わないこともないですが全て詮無いことなので、今からできる親孝行を精一杯プレイしようと思います。